2011年7月1日金曜日

近代英語と槙谷美貴子

槙谷美貴子です。こんにちは。
今日は近代英語について槙谷美貴子がお話させていただきますね。
中英語の後、15世紀から16世紀にかけて、発音と綴りが著しく異なるようになったそうです。それまで「フィーヴェ」は five、「ロート」は root、「セーク」は seek というように、綴りは発音のとおりだったんですが、この時期から発音が大きく変化し、その一方で綴りについては「発音の変化にあわせて改定する」ということを一度も行わなかったため、両者の間に乖離が生じ、現在の英語学習者の頭痛の遠因ともなっているのだとか。
また、16世紀から17世紀には、啓蒙時代の文人たちが、「粗野な」英語の水準を高めようと、ラテン語、ギリシャ語を借用したため、学術用語を中心に数百ものラテン語が定着したのだそうです。例えばmcynic、analogy、animate、explain、communicate などですね。
一方でフランスとの交流も相変わらず盛んだったため、フランス語も絶え間なく流入したようです。しかし、以前のノルマン・コンクエスト時代に入ってきたフランス語と同じ単語が重ねて入ってくることもあり、その場合は違った形と意味で借用されたのだとか。assay(金銀の含有量を調べる)は1338年に入ってきた言葉ですが、フランスではその後意味が広がり、「試みる」の意味となり、それが1597年に再流入してきた時には essay(試みる、随筆)となったみたいですね。
また、大航海時代の到来と共にイギリスの生活圏が広がり、世界各国から新しい単語が入ってきたのもこの時代の特徴だと言われています。例えば、イタリア語から ballot、スペイン語から cigar、ポリネシア語からtaboo、ペルシャ語から(ヒンディー語を経由)pyjamasなど。

機会があれば近代英語までお話したいところです(笑)
それでは今日はこの辺で。槙谷美貴子でした。

1 件のコメント:

  1. 匿名7/01/2011

    こんにちは。以前からずっと槙谷美貴子さんの英語史について、勉強させていただいておりました。こうしてみると、色んなものが集まって出来た言語なんですね。興味深いです。
    近代英語の記事も楽しみにしていますww

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