槙谷美貴子の歴史よもやま話「アヒル」

槙谷美貴子がアヒルについて解説します。
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槙谷美貴子が「アヒル」の歴史について紹介します。

アヒルは野生のノガモ（マガモと推定される）を飼い慣らして家禽としたもので、中国大陸、ヨーロッパ、アメリカの3カ所で別々に馴化されました。中国ではなんと3000年前に家禽化されています。ヨーロッパや西アジアでは、中国より遅く2000年前頃に家禽化され、マレーシアやインドネシア等の東南アジアでは、別のマガモが家禽化されたようです。アメリカ（1800年頃）を除き、かなり古くから家禽化されて、人類と共に生活してきたんですね。
日本では平安時代に飼育された形跡があるそうですよ。また、大阪の河内地方では豊臣秀吉がアヒルの水田放し飼いを奨励したとも伝えられています。その後江戸末期にヨーロッ パで改良されたものが長崎に導入された記録がある。産業的な飼育は1877年（明治10）にアメリカよりペキンアヒルが入ったことによる。昭和初期には 50万羽を超える飼養羽数となり、その後ブロイラーの普及などにより減少しました。

ちなみにアヒルという名前は徳川吉宗のころの「和漢三才絵図」（1713年）の記述のなかで、“あひろ”とは足が広いことからきているという記述があるので、この“あひろ”から来ているようですね。またアシヒロから変化したという説もあります。

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